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 ある小さな村に、一匹の勇敢なこぶたがいました。こぶたは言いました。――オオカミを喰ってやる!
 その村には、伝説がありました。知恵を尽くし、オオカミを喰った英雄コブタスの伝説です。勇敢なこぶたは、村の人たちの制止もきかず、村を飛びだしました。
 勇敢なこぶたは、伝説のとおりに、レンガの家を建てました。窓には鉄格子をはめ、鉄の扉もつけました。そして、煙突の下には、大なべを置きました。――よし、これで準備は整った。後はオオカミを待つだけだ。
 勇敢なこぶたは、オオカミを、待って、待って、待ち続けました。そしてついに、空腹で、我慢ができなくなりました。
 勇敢なこぶたは、カブやリンゴを取りに出かけようと、鉄の扉を開けました。すると、扉の向こうには、オオカミが待ち構えていました。勇敢なこぶたは、オオカミに食べられてしまいました。

 オオカミの村にも、こんな言い伝えがありました。――レンガの家には気をつけろ。押しても吹いてもビクともしない。たった一つの入り口には、危険な罠がしかけてある。それでも宝が欲しいのなら、忍耐強く待ち続けよ――と。

(J・ジェイコブ作「三匹のこぶた」より)
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