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 ある小さな村に、一匹の勇敢なこぶたがいました。こぶたは言いました。――オオカミを喰ってやる!
 その村には、伝説がありました。知恵を尽くし、オオカミを喰った英雄コブタスの伝説です。勇敢なこぶたは、村の人たちの制止もきかず、村を飛びだしました。
 勇敢なこぶたは、伝説のとおりに、レンガの家を建てました。窓には鉄格子をはめ、鉄の扉もつけました。そして、煙突の下には、大なべを置きました。――よし、これで準備は整った。後はオオカミを待つだけだ。
 勇敢なこぶたは、オオカミを、待って、待って、待ち続けました。そしてついに、空腹で、我慢ができなくなりました。
 勇敢なこぶたは、カブやリンゴを取りに出かけようと、鉄の扉を開けました。すると、扉の向こうには、オオカミが待ち構えていました。勇敢なこぶたは、オオカミに食べられてしまいました。

 オオカミの村にも、こんな言い伝えがありました。――レンガの家には気をつけろ。押しても吹いてもビクともしない。たった一つの入り口には、危険な罠がしかけてある。それでも宝が欲しいのなら、忍耐強く待ち続けよ――と。

(J・ジェイコブ作「三匹のこぶた」より)
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 あいちゃんは あやまる。あめあがりの 水たまりに しずんでた あやしい あんぱんに。

 あいちゃんは あやまる。
「あんたを たべて あげられなくて ごめんね。」
 あやしい あんぱんは こたえる。
「むしろ、俺はそっちの方がいいんだぜ。おじょうさん」

 あいちゃんは たずねる。
「あら、それは どうして。」
 あやしい あんぱんは こたえる。
「このまま、あんも パンも水に溶ければ、俺は名前から逃れられるって算段さ」

 そのとき いちわの カラスが とんできて あんぱん くわえて とんでった。
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